中右コレクション 幕末浮世絵アラカルト 大江戸の賑わい -北斎・広重・国貞・国芳らの世界-

浮世絵黄金期を樹立した歌麿が亡くなり、写楽が活動を終えた後、文化・文政期から始まる幕末の浮世絵はかつてないほどの賑わいを見せ、多様な展開を示しました。幕府の財政は逼迫しますが、逆に庶民・町民たちの生活を潤す結果となり、爛熟した町民文化が隆盛を極めました。

 美人画と役者絵のみであった浮世絵が、この時期からいろいろな分野をもち、浮世絵がもっとも浮世絵らしくなり、粋と艶がでて、物語性を内包してバラエティに富み、面白く、内容が充実しました。

 旅行ブームがおこり風景画が誕生したのもこの時期です。魔界小説や幽霊芝居の影響で妖怪や武者絵が出現し、時局を諧謔する諷刺絵も始まります。美人画も描かれる対象が下町層へと向けられ、市井の生活が活写されることが多くなり、浮世絵がより時代性、大衆性を帯びていきます。洋風の浮世絵や、横浜の開港を機に横浜絵も出現しました。

 本展覧会は、神戸市在住の浮世絵収集家・中右瑛氏の膨大なコレクションの中から浮世絵版画133点、肉筆画22点、合計155点で幕末期の浮世絵の魅力を紹介するものです。



歌川芳藤「五拾三次之内 猫之怪」
歌川芳藤「五拾三次之内 猫之怪」
歌川国貞「大狂言の内 管丞相(市川団十郎)」
歌川国貞「大狂言の内 管丞相(市川団十郎)」
 

会期:2009年11月28日(土)〜2010年1月11日(月・祝)
休館日;月曜日(但し1月11日(月祝)は開館、12月28日〜1月4日は臨時休館)
開館時間:午前10時〜午後6時(入館は午後5時半まで)
入館料:一般700(500)円、大高生350(250)円、中小生100(80)円  
*( )内は20名以上の団体料金
会場:伊丹市立美術館
主催:伊丹市立美術館[(財) 伊丹市文化振興財団・伊丹市]、神戸新聞社
共催:伊丹市教育委員会
後援: NHK神戸放送局、サンテレビジョン、ラジオ関西

 
関連企画:
●講演会「今、幕末浮世絵がおもしろい」
講師:中右瑛氏(本展監修者・国際浮世絵学会常任理事)
日時:11月29日(日)14:00〜
会場:美術館1階講座室
定員:100名(聴講無料・要観覧券/先着順)
お申込み:不要(ただし定員になり次第締切)

●実演「北斎《神奈川沖浪裏》を摺る」(解説付き)
北斎による名作《神奈川沖浪裏》が摺師の技で甦る工程を、間近でご覧いただく浮世絵木版画摺りの実演です。
協力:アダチ伝統木版画技術保存財団
日時:12月13日(日) (1)11:00〜 (2)14:00〜(実演時間約1時間30分)
会場:美術館1階講座室
定員:各回約50名(聴講無料・要観覧券)
お申込み:不要 *当日、直接会場へお越しください。

葛飾北斎「富嶽三十六景 山下白雨」
葛飾北斎「冨嶽三十六景 山下白雨」

 

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