中原浩大 Drawings 1986-2012  コーちゃんは、ゴギガ?
《Right Hand》1996年

中原浩大(1961年生まれ)は、現代美術のなかでもひときわ異彩を放つアーティストです。しかし、表現に対するストイックな姿勢ゆえに寡作となり、その実像はあまり知られていません。
1980年代半ば、大学在籍中から、「頭のなかのイメージをそのままざくっと取り出してきた」具象とも抽象ともつかない立体造形により、“関西ニューウェーブ”を代表する作家として注目を集めました。活躍の場は瞬く間に海外にまで広がり、1993年にはヴェニス・ビエンナーレのアペルト部門に選出されます。
時代の先駆者として駆け抜けた10年あまりの歳月。その間に発表された作品は、実に多種多様です。大理石やブロンズなど従来の彫刻素材によるもの、床を覆い尽くす毛糸の編み物、13万個ものレゴブロックを使った巨大モンスター、そしてアニメのフィギュアを用いた作品。これらはその革新性とともに今なお語り継がれ、若手アーティストに多大な影響を与えています。
こうした創作活動の一方で、中原は綿々と“ドローイング”を続けてきました。日常のなかで引掛ったもの、響いたものをただ紙の上に描きとめるだけの、いわば中原自身が触媒と化す営み。それは本能に近い特別な存在として、作品制作とは別の次元に位置づけられています。「“迫害や試練のないままのお絵描き”行為として温存し生き延びている」と自ら語るように、ドローイングには「生(なま)の感覚」を追い求める、原初的な中原浩大像が刻印されているのではないでしょうか。
当館所蔵の最初期の作品を機に企画された本展では、新作を含め多数の未発表作品を紹介し、20年以上におよぶドローイング行為の全貌に迫ります。

プレス・リリース (1.1MB)


中原浩大 ピンクイルカ1 中原浩大 ピンクイルカ2
《ドローイング(ピンクイルカ-1)》(左)《ドローイング(ピンクイルカ-2)》(右)
いずれも制作年不詳(1992-94年頃)、作家蔵

会期|2012年9月22日(土祝) - 11月4日(日)
休館日|月曜日、(ただし10月8日は開館、10月9日は休館)
開館時間|午前10時 - 午後6時(入館は午後5時半まで)
入館料|一般500(400)円、大高生250(200)円、中小生100(80)円  
*( )内は20名以上の団体料金
*兵庫県内の小中学生はココロンカード、クローバーカード呈示にて無料
*4市1町(伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町)の高齢者割引有(平日60歳以上、土日祝65歳以上) 

主催|伊丹市立美術館
[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市]
協賛|株式会社資生堂
協力|株式会社ノマル

中原浩大 《カマキリ》
《カマキリ》 1987年 伊丹市立美術館所蔵

関連企画

◆ボディ・ドローイング
自分にドローイングするってどんなかんじ? 自分の体に思いのままに落書きしてみるワークショップです。
2012年10月7日(日) 午後2時〜4時
講師:中原浩大
会場:美術館1F講座室
自由参加(ただし席数に限りがあります)
参加無料(要観覧券)

◆対談「コーちゃんは、ゴギガ?」
学生時代から中原浩大を知る石原友明氏との対談。時代を牽引してきた二人が “ドローイング”について語り合います。
2012年10月21日(日) 午後2時〜3時30分
石原友明(美術家)×中原浩大
会場:美術館1F講座室
定員:100名(先着順) 聴講無料(要観覧券)


 

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